掲示板運営を盛り上げるための5つのポイント!
こんにちは、webエンジニアのゾノ( @ozonosho )です。
当サイトではこれまでに数多くの掲示板制作を請け負ってきました。一時期は掲示板パッケージソフトを販売していたこともあり、導入サイト数は200サイトを越えます。
しかし、導入したサイト様のすべてが活発な掲示板にできたのかというと残念ながらそうではありません。
アクセス数が多ければ掲示板が盛り上がるというわけでもなく、アクセス数が多いのに過疎化した掲示板もあれば、アクセス数が少ないのに盛り上がっている掲示板も多くありました。
では盛り上がる掲示板と盛り上がらない掲示板の違いは何なのか…!
結論から言うと、(身も蓋も無い話ですが)運営側の努力の差ですw
掲示板にたいして「導入すれば自分が労せずともユーザーが自発的にトピックを立ててくれてページ数とアクセス数が増えていく」という思い込みがある方は、だいたいうまくいきません。
掲示板運営とはコミュニティ運営です。
そこには人がいて、集まった人たちに閲覧・投稿したいと思う価値を作れないと、人はすぐに離れていきます。
場だけ用意して「はい、自由に書き込んでください^^」では上手くいかないです。
前置きが長くなりましたが、そんなわけで今回のブログでは掲示板を盛り上げるための5つのポイントをご紹介したいと思います。
大前提:掲示板ユーザーの9割は投稿者ではなく閲覧者!
掲示板というと「ユーザー同士が投稿しあう場所」というイメージが強いですよね。
僕もそう思っていましたが、自分の運営する掲示板(月間30万PV)を含めこれまでたくさんの掲示板を見てきた限り、実際には掲示板ユーザーの9割は投稿者ではなく閲覧者です。
ほとんどのユーザーはわざわざ掲示板に書き込まないんですね。掲示板を見て、満足する情報があれば良しだし、満足する情報がなければサヨナラです。
つまり大切なのは「見るだけで満足できる掲示板であること」です。
この前提のうえで掲示板を盛り上げるためのポイントをご紹介します!
掲示板を盛り上げるための5つのポイント
1.運営側がはじめにある程度のトピック&コメントを用意する
先ほども触れたとおり、掲示板ユーザーの9割は投稿者ではなく閲覧者です。つまり、だいたいのユーザーは書き込むことが目的じゃないです。
情報を調べている人なら「必要な情報を手に入れること」が目的である場合が多いし、悩みを解決したい人なら「同じ状況の人にどんなコメントが寄せられているか見ること」が目的である場合が多いです。
そのため、書き込みしないと情報が得られないのではなくユーザーの求めている情報がはじめからたくさん置いてあることが重要で、当然それは運営側が用意しなければいけません。
まずは運営側が「見るだけでも満足できる場所」にしてあげないと、そこに人は集まらないってことです。
これは掲示板に限らずオンラインコミュニティ全般に言えることかもしれないですね…!
2.わざわざ書き込みたいと思うほどのメリットや安心を用意する
ここまで書いてきたとおり、掲示板で投稿意欲のあるユーザーというのは数少ない存在です。
そして数少ない投稿意欲のあるユーザーも、心理的な不安(誹謗中傷を受けないかなど)や、物理的な面倒くささがあって実際の投稿にまで至らないことが多くあります。
このような悲運?を生まないためには、心理的な不安を抱えている人には書き込んでも大丈夫だという安心を用意し、物理的な面倒くささを抱えている人には書き込むメリットを用意する必要があります。
それは「運営者の顔や想いを見せること」かもしれないし「投稿者の承認欲求を満たす仕組み」かもしれないし「ポイントやお金といった分かりやすい報酬」かもしれません。サイトの主旨やターゲットによって正解は違うと思います。
いずれにせよ、投稿意欲のあるユーザーが最後の最後で諦めてしまわないための仕組みがあると良いってことです!
3.継続的に改善する(=作って放置にしない)
そう、結局はこれに尽きます。
冒頭にも書いたとおり、掲示板にたいして「導入すれば自分が労せずともユーザーが自発的にトピックを立ててページ数とアクセス数を増やしてくれる」という思い込みがある方は、だいたいうまくいきません。
掲示板を良い場にしていくためには改善作業が尽きないし、人が増えれば新しい問題も起きます。そのため運営側の意識が何よりも大切だなぁと感じます。
とはいえ…!
ここまで大変さだけを取り上げてきたので掲示板運営のメリットもお伝えすると、掲示板はある程度の仕組みが出来上がってくると運営側の手間暇が減っていくのも事実です。
良い場になればなるほどユーザーからの投稿は増えていき、それによってユーザー同士がつながり、ユーザー同士がつながることでユーザーが離れにくくなり、結果として自然に「ユーザー」「コンテンツ」「アクセス」がすべて増えていきます。
なので長期的にみるとやっぱり努力する価値があるんですよね^^
4.アクセスをある程度集めてから開始する
ここまでの事前準備ができたらあとは開始するだけですが、掲示板を開始するのはある程度アクセスを集めてからのほうが良いです。
(広告費をかけることができたり見込み客がすでに多数いたりする場合は除く)
いきなり掲示板だけでサイトを立ち上げちゃう人がたまにいますが、誰もいない場所に交流所を作っても誰も交流してくれないです!w
わずかでも訪れてくれたユーザーに運営側が親身に対応することで少しずつアクセスは増やしていけるかもしれませんが、運営側の負担も大きいし、ユーザーからするとやっぱり最後は運営者ではなくユーザー同士で盛り上がれる場所のほうが楽しいと思います。
そんなわけで個人的には、下記のアクセス数を目途に掲示板を導入することをおすすめしています。
- ニッチで代替可能な掲示板が無いジャンルの場合は100人(セッション)/日
- そうでない場合は1,000人(セッション)/日
このあたりのタイミングで掲示板を導入することをおすすめしています。
尚、これは戦略が無い場合の目安なので、人を集めるための案や投稿してもらうための案がある場合はもっと全然少なくても問題ないと思います。
5.ニッチで代替可能な掲示板が無いジャンルか見極める
前の項では、ニッチで代替可能な掲示板が無いジャンルであればアクセス数が少なくとも盛り上がりやすいことを書きました。
だいたい人は人が多く集まっている場所に集まるので、すでにメジャーな掲示板があるジャンルで新たに掲示板を立ち上げるというのは集客上なかなか大変です。
そのため、これから掲示板を立ち上げようとしているのなら、立ち上げる前にニッチで代替可能な掲示板が無いジャンルかどうかを見極めることも大切です。
ニッチじゃない場合や代替可能な掲示板がある場合は諦めましょうということではなく、もっとジャンルを絞り込んでニッチなものにしてからスタートさせたほうが上手くいくよって話です。
まずはユーザーに「自分の掲示板じゃないといけない価値」を作ろうって話です。
おわりに
以上、今回の記事では掲示板を盛り上がるための5つのポイントを紹介させていただきました。
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